Webデザイナーの仕事に興味があるけど給料や年収ってどれくらい稼げるのか気になると思います。
また現在Webデザイナーとして働いている人も、自分の年収が他の人と比べてどれくらいなのか気になると思います。
今回はWebデザイナーの年収と収入を増やすための方法について紹介します。
日本のWebデザイナーの年収
Webデザイナーと全職種合計の年収比較
年数 | Webデザイナー | 全職種合計 |
2019年 | 347万円 | 408万円 |
2020年 | 363万円 | 409万円 |
2021年 | 356万円 | 403万円 |
転職サービスを展開しているdoda(デューダ)が2020年9月から2021年8月の1年間に、dodaエージェントサービスに登録した人の平均年収のデータを集計した結果、日本のWebデザイナーの平均年収は356万円という調査結果が出ました。
月収に換算するとひと月あたり29万6,666円ということが分かります。
また社会保険料などを差し引いた手取り額に換算するとひと月あたり大体24万〜25万円くらいになります。
こう見るとあまり高い給料を貰える職種ではないです。
2021年のWebデザイナーの平均年収は356万円と全体平均の403万円よりも47万円低く、3年間の推移を見ても350万円前後、年収分布では400万円未満の年収帯で全体の約68%を占めています。これは、年収レンジが低いというよりもWebデザイナー職の年代構成によるものと考えられそうです。
出典:doda Webデザイナーの年収調査
Webデザイナーの年代別平均年収
年代 | 20代 | 30代 | 40代 |
年収 | 320万円 | 386万円 | 402万円 |
年代別の平均年収を確認すると、20代が320万円、30代が386万円、40代が404万円という調査結果が出ています。
これを見ると年齢が上がるにつれて平均年収が上昇傾向にあります。
Webデザイナーの年収分布
年収帯 | 割合 |
300万円未満 | 28.0% |
300~400万円未満 | 40.4% |
400~500万円未満 | 20.4% |
500~600万円未満 | 6.1% |
600~700万円未満 | 3.0% |
700~800万円未満 | 0.8% |
800~900万円未満 | 0.8% |
900~1000万円未満 | 0.4% |
1000万円以上 | 0.2% |
全体の年収分布図を確認すると年収300万円未満が28.0%、年収300〜400万円未満が40.4%、年収400〜500万円未満が20.4%、500万円〜600万円未満が6.1%という調査結果が出ています。
これを見ると年収300〜400万円未満の層が1番多い年収層だということが分かります。
海外のWebデザイナーの年収
海外のWebデザイナーの年収は、アメリカで約780万円、カナダでは約580万円、物価の高いイギリスでは約420万円と言われています。また、オーストラリアでは約670万円、そしてニュージーランドでは約590万円がWebデザイナーの平均的な年収です。
引用元:JobQ
海外のWebデザイナーの年収はどれくらいか調べた結果、アメリカが780万円、カナダが580万円、イギリスが420万円、オーストラリアが670万円、ニュージーランドが590万円というデータがあるようです。
これを見ると日本より海外のWebデザイナーの方が圧倒的に年収が高いことがわかります。
日本はアニメーターやデザイナーなどのクリエイター職は低く評価されている傾向にありますが、海外では高く評価される傾向があるようです。
個人的には日本のクリエイター職の待遇を改善しないと優秀な日本のクリエイターがどんどん海外に進出して、日本のクリエイティブ力がどんどん衰退していってしまうのではないかと危惧しています。
Webデザイナーが収入を増やす方法
日本のWebデザイナーは海外のWebデザイナーに比べて収入が低いことが分かりました。
しかし現状は理解できてもどうにかして収入を上げたいものです。
では具体的にどうやって収入を増やすかについて紹介します。
今のスキルを向上させる&できることを増やす
Webデザイナーという職業は幅広いスキルを習得しやすい職種です。
Web制作の上流工程に値する戦略立案やUI・UX設計の知識、SEOやSNSを活用したWebマーケティングの知識、フロントエンド・バックエンドなどのプログラミングスキルなど、スキルの横断がしやすいのがWebデザイナーという職業です。
ですので今あるデザインスキルやコーディングスキルを向上させながら、UI・UXの知識、Webマーケティングの知識などを習得し、掛け合わせできるスキルの数を増やせば、それだけ希少なWebデザイナーになることが可能です。
希少なWebデザイナーになれればそれだけ競合相手が少なくなるので価値が向上します。価値が向上すると自分に対する対価も向上します。
スペシャリストになることも大切ですがそれと同時に守備範囲の広いゼネラリストになることも大切です。
今より給料の良い会社へ転職する
1番手っ取り早く収入を上げる方法は今より給料が多く貰える会社へ転職することです。
例えば今Web制作会社で勤務している場合は、今より事業規模の大きいWeb制作会社へ転職する、自社でWebサービスを展開している事業会社へ転職するなどです。
給与水準的にはWeb制作会社は受託制作がメイン事業なので、自社でWebサービスを展開している会社の方が給料が高い傾向にあります。
スキルを向上させれば転職の選択肢も広がるので転職するにしろ、しないにしろ、スキルアップは必須です。
海外の企業で働く
前述でも紹介しましたが日本のWebデザイナーより海外のWebデザイナーの方が年収が高いです。
英語が話せる人は海外のWeb制作会社で働くと今より収入を格段に上げることができます。
英語が話せなくても英語圏で生活していると自然と英語を話せるようになるという情報もあるので、思い切ってチャレンジするのも良いです。
また今は日本も海外もリモートワークが主流の働き方になっているので、日本にいながら海外の仕事をするのも不可能ではありません。
フリーランスになる
1人でWeb制作をできる自信がある人は独立してフリーランスになると会社でもらえる給料より高い報酬を得ることができる場合があります。
フリーランスは報酬がすべて自分に入ってくることがメリットですが、収入が安定しないというデメリットもありますので、収入を継続的に得られる手段を確立させることが重要です。
本業以外で収入を増やす方法
正直に言うとWebデザイナーという職種は稼げる職種ではありません。
またこれからテクノロジーが発展してWebデザイナーという職種がなくなる可能性もゼロではありません。
どの職種でも言えることですが、いつか稼げなくなる時が来る可能性があるので、本業以外で副収入を得る手段を今のうちから準備しておくことが重要です。
例えばブログは副業の中でも簡単に始めることができるので、ブログを開設して自分の得意なことや、役立つ情報を発信するとかです。
ブログで収入を得る方法は大きく2つがあります。
1つ目はブログに広告を貼り付けて広告収入を得る方法です。広告がクリックされたり表示されたりすると課金される仕組みです。
2つ目はブログにアフィリエイト広告を貼り付けて紹介報酬を得る方法です。アフィリエイト広告をクリックしたユーザーがその商品を購入したり、申し込んだりすると成功報酬が支払われるという仕組みです。
さらに詳しい仕組みについてはこのページでは省略しますが、ブログの始め方について以下のページにまとめているので読んでみてください。
まとめ
Webデザイナーの年収は決して高くはありません。
しかしスキルを向上させ、自分の守備範囲を広くキャリアを設定すると、収入は青天井になる可能性を秘めている職業だと思います。