【議論】Webデザイナーはコーディングできないとダメなのか?

【議論】Webデザイナーはコーディングできないとダメなのか?

Webデザイナーはコーディングできないといけない」「別にコーディングできなくても問題ない」みたいな議論が時々ツイッターやWeb業界で議論に挙がることがあります。

今回はWebデザイナーはコーディングできないとダメなのか?について、個人的な見解を解説します。

目次

【結論】コーディングできないよりできた方が良い。

結論から先に言うと私はWebデザイナーはコーディングできないよりできたほうが良いです。

補足すると、必ずできるようになる必要はないが、できないよりできたほうが良いというのが私の見解です。

ちなみに私はデザインもコーディングも両方できるし、両方やります。

デザインとコーディング、それぞれの作業内容について理解があるうえで、その理由について詳しく説明します。

ちなみに「コーディングできなくても問題ない」派を否定するわけではありません。それぞれの考え方があるので、いろんな考えがあってもいいと思います。

【理由1】Webデザイナーとしての市場価値が上がるから

1つ目の理由は「Webデザイナーとしての市場価値が上がるから」です。

以下の2人のWebデザイナーがいると仮定して客観的に考えてみてください。

  • デザインしかできないWebデザイナーAさん
  • デザインもコーディングもできるWebデザイナーBさん

いかがでしょうか、デザインしかできないWebデザイナーAさんと、デザインもコーディングもできるWebデザイナーBさんの2人がいたとして、どちらに仕事を依頼すればプロジェクトがうまくいくと思いますか?

また、AさんとBさんが転職を考えている場合、どちらの方が選択肢(会社や職業の幅)があると思いますか?

2人を比較すると多くの人がデザインもコーディングもできるBさんの方を選ぶ人の方が多いのではないでしょうか。

つまり、両方できた方がプロジェクトもうまくいく可能性も高くなるし、Webデザイナーとしての市場価値も高くなるので、デザインしかできないよりコーディングもできたほうが良いと私は思います。

もちろん一概には言えません。

デザインしかできなくても、センスがあってデザインスキルの高いデザイナーだったら市場価値は高いと思いますが、全員がそうでないのも事実です。

【理由2】コーディングの仕組みを理解していないとWebのデザインとして成り立たないから

2つ目の理由は「コーディングの仕組みを理解していないとWebのデザインとして成り立たないから」です。

実際の現場であるあるな話をしますが、普段はグラフィックのデザインが得意なデザイナーにWebサイトのデザインをお願いしたら、ビジュアル面はセンスが良くてイケてるけど、実装できないようなデザインだったり、設計も考慮されてなかったり、サイズ感もブラウザで表示するには大きすぎたり、または小さすぎたり、ということがよくあります。

Webデザインは最終的にマークアップエンジニアやフロントエンドエンジニアなどがコーディングして、ブラウザ上で表示されるのが最終形態になります。

つまり、コーディングの仕組みを理解していないと、Webのデザインとして成り立つことが難しいです。

さらに深ぼると、コーディングの仕組みを理解するためには知っているだけでなく、実際にコードを書いてみないと理解することは難しいです。

なので、デザインだけでなくコーディングもできるようになっていた方が良いです。

【理由3】エンジニアやディレクターとコミュニケーションが取れて良いサイトになるから

3つ目の理由は「エンジニアやディレクターとコミュニケーションが取れて良いサイトになるから」です。

一般的な制作会社でのWeb制作は、WebデザイナーはWebディレクターから指示を受けてデザインを制作することが多いです。また、Webデザイナーが作ったデザインをエンジニアと協力しながらサイトを構築することが多いです。

その際にデザインもコーディングも両方の知識と理解があると、意見の食い違いや認識ズレがなく、スムーズにプロジェクトを進行することが可能です。

ディレクターやエンジニアと柔軟なコミュニケーションが取れることは、プロジェクトの進行において必要不可欠な要素です。

プロジェクトメンバー同士でコミュニケーションが取れているプロジェクトは、結果的に良いプロジェクトとなり、クライアントに満足してもらえるWebサイトになります。

人間同士が集まって行う仕事なので、お互いの作業内容を理解し会えることが大事です。

コードをかけなくてもHTMLとCSSの仕組みは理解する必要がある

Webデザイナーはコーディングできないよりできた方が良いというのが私の見解ですが、なかなかコーディングまでやるリソースがない場合もあると思います。

そういう場合はコードはかけなくてもHTMLやCSSの仕組みだけは理解していないといけません。

なぜなら「コーディングの仕組みを理解していないとWebのデザインとして成り立たないから」です。

ですのでWebデザイナーもHTMLとCSSの勉強はやっておいた方が良いと思います。

コーディングできるようになるためには

コーディングができるようになるためには、HTMLとCSSを実際に書いて覚えないとできるようになりません。

コーディングを学習するには、オンラインの動画を利用することで、初心者でも簡単に学ぶことができます。

コーディングは時間と努力が必要なスキルですが、取り組む価値があります。コーディングできるようになると、自分自身のWebサイトやアプリケーションを作成することができるだけでなく、市場価値の高いスキルを身につけることができます。

はじめのうちはスラスラコードを書くことは難しいと思います。ですが、コツコツ地道にコードを書く努力をすれば、必ずコーディングできるようになります。

まとめ

以上、Webデザイナーはコーディングできないとダメなのか?という議論について見解を説明しました。

コーディングはできないより、できたほうが良いです。

デザインだけでなく、コーディングや他の知識やスキルがあると自分の市場価値も上がるし、メリットしかありません。

もちろんデザイン1本で生きていくことも否定はしませんが、最終的には自分がどうなりたいか次第で選択するのが良いと思います。

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