確定申告をはじめてやる人のための確定申告の全体像と基礎知識

確定申告をはじめてやる人のための確定申告の基礎知識

働き方改革に伴って副業OKという企業がどんどん増えてきました。会社員をしながら副業でYouTubeやブログなどを始めて、広告収入を得ている人も多くなってくると思います。また、独立してフリーランスのエンジニアやデザイナーになって収入を得ている人もいると思います。

そんな時に大切な知識が税や確定申告の知識です。

今回は「確定申告って聞いたことあるけどよく分からない」「確定申告の全体の流れが分からない」「どんな準備をすればよいか分からない」など、はじめて確定申告をやる人のための確定申告の基礎知識を紹介します。

目次

確定申告とは

確定申告とは、毎年1月1日~12月31日までに得た所得に対して税金を計算し、算出された税額を税務署に納税する一連の手続きのことです。

つまり分かりやすく説明すると、「得た収入に対してどれくらい税金が掛かるか確定し、確定した税額を自分で税務署に申告して支払うこと」を確定申告と言います。

確定申告の申告時期は毎年2月中旬~3月中旬の約1ヶ月間、住んでいる地域を管轄する税務署で開催されています。

会社員の場合は企業の経理部門が、所属する会社員1人1人の給与所得に対して、確定申告を行ってくれています。これを年末調整と言います。

確定申告をしなくてはいけない対象者

次に確定申告をしなくていけない対象者はどんな人か説明します。

会社員など給与所得がある人で下記に該当する人

・給与の収入金額が年間2,000万円を超える人

会社員で給与収入が年間2,000万円を超える人はあまりいないかもしれませんが、超えている場合は確定申告をする必要がありますを

・給与を2ヶ所以上から貰っていて、かつその収入金額が20万円を超える人

1つの企業から給与を貰っていて、アルバイトで他からも給与を貰っている人は、その収入金額が20万円を超える場合は確定申告が必要ですをつまりダブルワークの人です。たとえダブルワークの方の給与は手渡しという場合でもこれに該当します。銀行振込だろうと手渡しだろうと関係ありません。

・本業以外の副業で20万円以上稼いでいる人

会社員をしながらYoutubeやブログなどで広告収入やアフィリエイト収入を得たりしていて、かつその収入金額が20万円を超える場合は確定申告が必要です。つまり副業してる人は20万円超えたら確定申告が必要です。

一般的に確定申告が必要な人

・個人事業主やフリーランス

個人事業主、自営業者、フリーランスで収入を得ている人は、事業所得という所得に該当するので確定申告が必要です。

・公的年金を受け取った人

国民年金、厚生年金、共済年金などの公的年金を受給すると雑所得に該当します。その雑所得から所得控除を差し引いて残額がある場合は確定申告が必要です。ただし公的年金の収入金額の合計が400万円以下で、かつ源泉徴収の対象となる場合は確定申告は不要です。

・退職所得がある人

企業から退職金を受け取った場合「退職所得の受給に関する申告書」を企業に提出すれば、源泉徴収されるようになり一般的には確定申告は不要です。しかし海外企業から受け取る退職金に関しては、源泉徴収されない退職所得がなかにはあるのでその場合は確定申告が必要です。

・上記以外の所得がある場合

上記以外の所得があり、控除等を差し引いて残額がある場合は確定申告が必要です。

例えば賃貸収入や株やFX等で収入を得ていたりした場合は、収入金額から経費を差し引いて所得を計算し、さらに控除額を差し引いて残額がある場合は確定申告が必要です。

確定申告の種類

確定申告には大きく「白色申告」と「青色申告」の2つの申告方法があります。

ざっくり説明すると白色申告は会社員で副業をしていたり、所得金額が少ない人向けで、青色申告は個人事業主やフリーランスなどの事業所得を得た人向けの申告方法です。

さらに青色申告の場合は10万円の控除と65万円の特別控除ができる2種類の申告方法あり、白色申告よりお得に確定申告ができます。ただし青色申告をするには事前に青色申告の申請手続きが必要です。

また白色申告は単式簿記という簡単な記帳で問題ありませんが、青色申告は複式簿記という白色申告より記帳の難易度が高い帳簿付けになっています。

個人事業主やフリーランスの方は青色申告の方が得をしますが、会社員で副業をしている方は白色申告をするのが無難です。

確定申告の流れ

確定申告は1月1日~12月31日までの所得金額を計算して税額を計算し、2月中旬~3月中旬までに申告しなくていけません。ざっくり全体の流れを説明します。

確定申告の情報を収集する

まずはじめにやることは確定申告について情報収集を仕入れることからはじめます。どこの税務署に申告をしないとけないか、申告時期はいつからいつまでか、必要な申請書類は何が必要か、納税はいつまでにどこにすればよいか、などなどやらなくはいけないことを調べます。

年間の収入額と経費を計算する

1月1日~12月31日までの収入合計と経費を計算します。例えば2018年12月に稼いだ所得が2019年1月に入金された場合は2018年の所得に該当します。ポイントは入金された日付で判断するのではなく、金額が発生した日付で判断します。

経費の場合は、経費に該当するかしないかの判断は難しいですが、例えばブログで広告収入を得た場合は通信費やレンタルサーバー代などが経費にすることができます。

必要書類を準備する

年間収入と経費を算出できたら確定申告に必要な申請書類を準備します。必要な書類は白色申告か青色申告かによって変わってきますので、情報収集をした上で必要な書類を準備しましょう。

税務署に申告する

必要な書類を準備できたら、住んでいるエリアを管轄する税務署に必要書類を持って申告しに行きます。

納税額を納税する

確定申告で確定した納税額を納税すれば、確定申告の一連の作業は終わりです。お疲れさまでした。

まとめ

ざっくりと確定申告の基礎知識を説明しましたが、税や確定申告の知識はまだまだ知らなくていけないことがたくさんあります。

そして確定申告をスムーズに行うためには定期的に帳簿をつけたり、事前に情報収集しておかないと、いざ確定申告の時期になった時にめんどくさくなって何もできなくなってしまいます。

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