香港に旅行に行った時に、イモトのWiFiなどからWiFiルーターをレンタルしようと思いましたが、香港SIMを購入し、自分のWiFiルーターやSIMフリーのスマホに挿して通信した方が安いということに気がつきました。
今回は香港SIMをWiFiルーターに挿して使う方法について書きます。SIMフリーのスマホに挿しても良いのですが、今回は1人旅ではなく、旅仲間が複数人いたのでWiFiルーターでのやり方を書きます。
利用できるまでの全体の流れはざっとこんな感じです。1.香港SIMを購入→2.SIMをWiFiルーターに挿してAPN設定→3.通信の確認
香港SIMを購入
今回購入した香港のSIMはこちらです。
中国本土31省と香港で8日間、容量無制限で使用することができます。8日間というのは中国・香港の通信エリアに入った日から8日間のことを指します。
通信速度は4G・LTE回線で通信でき、通信使用量が2Gを超えてしまうと通信速度が制限されてしまいますが、体感的に不便に感じることはありませんでした。
パッケージは丁寧に日本語で説明されているので安心ですが、中国語のパッケージを購入した方が日本語版より安く購入できます。不安な人な日本語版を購入しましょう。
使用したWiFiルーター Aterm MR04LN
今回使用したWiFiルーターはNECのAterm MR04LNです。
このWiFiルーターの特徴は最大約12時間連続通信ができるので、電源を確保しづらい海外では非常に重宝しました。
また受信速度は最大300Mbps、5GHz帯にと切り替えることができるので高速通信が可能です。本体の重さは111gと軽くて薄いので持ち運びには苦労しません。
さらにSIMカードはデュアルSIM(SIMを2枚挿せる)に対応しているので、2カ国行く場合はいちいちSIMの抜き差しをしなくて済みます。
実はAterm MR04LNの後継機として、Aterm MR05LNという後継機種が出ています。見た目はAterm MR04LNとあまり変わりばえはありませんが、通信速度や通信時間、タッチパネルの反応が良くなったり、細かい性能や機能が改善されているようです。
これからWiFiルーターを購入予定の人はMR05LNをおすすめしますが、費用を抑えたい人はMR04LNもおすすめです。
出発前にWiFiルーターにSIMを挿してAPNの設定
香港SIMを購入してWiFiルーターにSIMを挿してもそのままではデータ通信できません。iPhoneならSIMを挿すだけで動作するみたいですが、Aterm MR04LNはAPNの設定が必要になります。
通信自体は現地の通信エリアに入らないと通信がはじまらないので、電波の疎通確認は現地に着いてからになりますが、日本国内にいる時にAPNの設定を済ませておいた方が気持ち的にラクなので設定しておきましょう。
設定から「APN設定」を開く
設定から「APN設定」を開きます。次にSIMの選択画面が表示されるので、SIM1とSIM2の中からSIMを挿したスロットを選択します。
新規追加を開く
SIMを選択し、新規追加を開くと「サービス名」「APN」「ユーザー名」「パスワード」の4つの入力欄が表示されるので、サービス名とAPNの2つだけ入力します。
サービス名にHong Kong(任意)と入力
サービス名にはどんな名前でも良いのわかりやすい名前をつけます。ここでは香港のSIMと分かるように「Hong Kong」と入力しました。
APNに「3gnet」と入力
APNには「3gnet」と入力します。
サービス名とAPNの入力が終わったら「登録」を押します。するとAPNの選択画面に入力したサービス名「Hong Kong」が表示されるので選択すれば完了です。
日本国内では香港の通信電波は通っていないので、日本国内にいる場合はまだ通信できません。香港国内に入ると電波が入るようになります。
現地に着くと通信できるようになる
APN設定を済ませていれば、あとは現地の通信エリアに入ればWiFiルーターが電波をキャッチしてくれます。画像左上に電波のアイコンが表示されれば通信成功です。無事に通信できるようになりました。
マカオで使う場合はマカオのSIMを購入する
せっかく香港に来たのでついでマカオにも行ってみましたが、今回購入したSIMはマカオでは使えないため、マカオで使えるSIMを改めて購入しました。
マカオのSIMも基本的には香港のSIMと同じでAPN設定が必要です。APNのIDは香港とは違うので.ネットで購入する場合は事前に調べておき、現地のお店で購入する場合は店員の人にAPNの番号を聞きましょう。
現地SIMを使った感想
現地に着くまで購入したSIMが本当に通信できるのか不安でしたが、Amazonのレビューに載ってた通り、問題なく使うことができました。通信速度も遅くはなく、このクオリティでこの値段ならレンタルWiFiルーターより費用面で断然お得です。
ただSIMフリーのWiFiルーターかSIMフリースマホがないとできないことなので、これらを持っていない人は改めて端末を購入する必要があります。